オーリンズのオーバーホール

 茨城県のKⅡプロジェクト様からZZR用のオーリンズを依頼頂き、同時に2セット作業を進めています。

 こちらは先程話題にしたXR250と違い、オイルとガスをアルミ部品とOリングで分離するフリーピストン型です。写真でもわかるように泡立ちは極めて少量です。長期間安定した性能を維持するには、フリーピストン型が有利なのですが、摺動抵抗がありダンパー自体の作動性では劣ります。歩留まりや部品点数を考えると、国産メーカーへの純正採用は少数に留まります。主にヤマハ系はフリーピストン、その他の3メーカーはブラダを使用する例がほとんどです。

 今回入荷した2セットは、使用期間が長かったのかオイルの傷みが激しく、オーバーホール後は乗り味がかなり良くなると思います。

 20181025191514.JPG20181025191547.JPG20181025191647.JPG