オーバーホール後の動きは全く違っていました。
先日記事にしたCB1300SF/SC54のフロントフォークが作業を終え、お客様に向けて出荷致しました。
カートリッジも含めた完全分解オーバーホールのため、シムの一枚一枚まで丁寧に洗浄してあります。交換可能な部品は入手できるだけ、交換します。各部のOリング、例えばイニシャルアジャスター部分も調整時に滑らかに回るようにグリスアップします。これでお客様が自身で調整する際にも軽く回るうえ、その手触りから質感の高い作動性を感じてもら、それだけでも喜びを得ることが可能です。
片側だけオーバーホールを終わらせ動きを確認しましたが、未だオーバーホールしていない反対側と比較して、反発の強さを感じました。エアボリュームが変わっているのかと考え、キャップを開けて大気解放後、もう一度動作確認を行っても結果は同様でした。
オイルの劣化や部品の摩耗、ヘタリなどが影響しているのでしょうが、相反するように思える動きの滑らかさとフロントフォークの硬さが程よく混在している感覚です。
これでお客様に喜んでもらえれば嬉しく思います。