フロントフォークのオーバーホール
バイク屋さんの個人所有の車両に関して、前後ショックのオーバーホールを受注しました。
フロントフォークのオーバーホール
フロントフォークはどのバイク屋さんでも「基本的には」オーバーホールが可能です。しかし、勿論ですがその仕上がり具合は千差万別、だいぶ変わってきます。
先日のXJR1300においては、組み間違いを発見しそれを題材とした動画を上げました。
上のリンクからその動画へ行けますので、どうぞご覧ください。
その様な事情もあり、ご自分で作業は可能ですが、仕上がりに期待を持って依頼があった訳です。インナーチューブも再メッキの要望があり施工しました。
フロントフォークで厄介な事例
たくさん作業をすれば、沢山の事例を目撃します。その中で多いのはドレンボルトの銅ワッシャーが広がり、ケース側に喰い込んで外れなくなる症例です。これは下手に工具をかけると、部品に傷が入りオイル漏れの原因となります。ですから極力傷が入らない様、丁寧な作業を必要とします。
分解で重要な点は?
とにかく洗浄につきます。丁寧に掃除を進めていると問題の箇所を発見する事ができるからです。メンテナンスの基本は洗車と申しますが、ここでも同様だと思います。
当社は超音波洗浄機はもちろんですが、ウェットブラストや目視、触診で極力問題を発見する様に気をつけています。
組み立てにおける注意点
これも丁寧さが重要ではありますが、しかしながら整備書には載っていない独自の組み立て工程を採用する事で、滑らかな作動性を得られる様になりました。手法の詳細は明かしませんが、機械に関して真面目に考えれば自ずと行き着く結論程度の内容です。
リアショックと同様にエア抜きも重要
フロントフォークにおいても、エア抜きは重要となります。昔からある構造のフォークでも、エア抜きをしっかり行わなければ油面が揃わなくなります。これは左右の不均衡を生むため問題となります。写真の様にアダプタを使い、真空引きで細かな空気も許さない手法を用います。
フロントフォークはご自分でも作業可能ですが、もし一段も二段も上の仕上がりを望むのであれば、ぜひ当社に依頼いただければ、専業の腕を振るって仕上げます。