チェーンに関する理論破綻

 昨今、BMWが採用するイタリアのチェーンメーカー「Reggina」(イタリア語で女王の意味)が、完全にメンテナンスフリーの品を発売するようです。

 自己愛に溺れると理論破綻を起こす

 元〜エンジニアを自称する方が自身の経験から「シールチェーンはメンテナンスフリーで使用できる」とSNS等で公言されていました。

 チェーンに関して私も色々と経験もありますが、全く整備をしないでどうなるかは試していないので、私に言える事は「発信者の方の使用車種や方法など限定的な面に関しては注油不要でも問題が起こらないこともある」と賛意を示すに値します。

 しかしかなりの方からバッシングがあったようで、だいぶお怒りのようです。

 感情論に落ちては自らを貶める

 冒頭のメンテフリーチェーンの発表にあたり、その方は「俺に楯突いてきた奴らは、どうするのか?」、「日本のチェーンメーカーはビビって発表(メンテフリーを)できないだろうな」と書いていました。

 これが完全な理論破綻を起こしています。それは時間軸をみなければなりません。完全メンテフリーのチェーン発表は彼のSNS発言よりも数ヶ月はあとの出来事です。

 そして技術発表を見る限りでは、ピン部分に特殊なコーティングを施すことでメンテフリーを可能にしている。とあります。

 つまり今回の完全メンテフリーチェーンは「最近」新たな「技術革新」の上に成り立っているのです。ですから日本のメーカーは以前からメンテナンスフリーを公言できるはずもないし、これからも現行品においては公言することもないでしょう。

 元〜エンジニアの方は論理的な方のようですから、本当は自分の理論破綻・矛盾を理解しているはずです。しかし、過去に敵対した人間を攻撃(口撃?)したい欲に囚われ不要な敵を余計に増やしたように思います。今回の彼のツイートを理知的な人間が見ればそれは直ぐに看破できるはずです。

 理論、筋道を自身の感情を排除し、結果を受け入れなければエンジニアや技術職はつとまりません。現〜エンジニアの方と話す機会があり、この方の前職を強調する手法には疑問を呈していました。私も同様に思います。自身で一本立ちしたのに在籍していた大手メーカーの名前で商売をするのは少々残念に思います。
 能力に自信があれば、自分の名前で生きてゆけば良いのです。これは元〜と自称できない中卒の私のひがみかも知れませんが。

 基本的には商売上手に見える方なので、周りの雑音に影響されない強さをもてれば、より活躍できると思うので今後もこの方の活躍に期待したいと思います。