シートはかなり重要です

 R1のシートで感じた作り手の技量と良識

 今回のお題はシートです。

 最近試乗した車両のシート形状が問題だらけだったので、少々ガッカリしていました。大きなメーカーであるからこそ多様な要望により突飛なポジションを強いるシート形状になるのかと。その最中、YZF-R1に試乗し大きな喜びを得ました。サスペンションその他とても出来の良い(つまりはバランス感覚の優れた)車両と感じましたが、一番感銘を受けたのはシートを含む乗車姿勢です。

 写真では後端が剃り上がっている様に見えますが、実車のシートを見ると平坦か一部後ろ下がりに見えるくらいです。乗るとこれが格別に良い。乗り手の邪魔をしないのは当然ながら、加速でも程よく支える考え練りこまれた形状。

 メーカーは、シートに必要な形状くらいわかっているはずです。それでも見た目や足付きなど多様な条件により理想のシート形状を実現できない。または設計や開発、試験に関わる人間の未熟により中途半端な製品が世に出る可能性もあります。大きなメーカーはそんなことは無いはずだ。と言うのは幻想であり、そういった思考はエリート無謬説と呼びます。

 話がそれましたが、R1の様な素晴らしいシート形状とポジションが広まる事を切に願っております。

 

 

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