筑波選手権へ向けて

 チームZATOの小野里さんが練習に行くと連絡を受け、筑波へ足を向けました。

 現場で症状を確認し現車を前に微調整を施し、それを受け起こった現象を考え次の変更点を模索する。変更は本人の望んだ方向へ向かったので、後は走りみ車両を理解する運びになりました。

 依頼頂いた方との接し方は、メンテナンスや変更を行ったダンパー、車体の使い方を示すだけでなく、ライディングの問題点も現場で確認し、ご自身の走りも変えて頂きより上を目指すのが、当社の独自性に現れています。

 その他にも、他チームの方ですが、前回の選手権で当社の製作したばねをご利用頂き、好感触を得た方がいらしたので、そのR25用に独自のばね製作を手配し、筑波最終戦に間に合うように動いています。そのばねのテストが良好ならば、受注生産を開始します。

 サスペンション屋とは車体全般の理解が深くなければ勤まらないので、ただダンパーのクリックと内部のシムを組みかえれば良いのではなく、車体パッケージをどのように構築するか、レギュレーションや予算の制約の範囲で有効な変更、改造を行えるのが優秀なエンジニアだと思います。

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