軸間(ホイールベース)を考える
前回、鈴鹿へ行った時にハイエースのスーパーロングに乗る機会がありました。駐車場から出た動きで、会社所有のキャラバンとは乗り心地が全く違い、ホイールベースの長さが穏やかな乗り味を生み出すのを実感しました。
ピッチングの動きが穏やかで、ゆったり動き、悪路や長距離では疲労度の軽減になると考えた時に、自ずと二輪車のスポーツ性との相関性にも目が向きました。いままでは、ホイールベースが長い=直進安定性がよい、結果疲れない。との短絡的な発想しか持って居なかったので、過去の自分を恥じる次第です。
それからは、前を横切る車の軸間をじっくりみて、ギャップを超える際の挙動を詳しく分析するようになりました。以前から、大型タンカーと小型船が波を乗り越える時の、船体の挙動について考えをめぐらせていたのですが、車でも同様の考えを使えそうです。つまり波長と全長の関係から、波よりも船が長ければ、ピッチングが穏やかになったり殺したり出来るが、波よりも短ければ、波に乗ってしまい逆らえない事実です。
思考実験で坂道よりも長い二輪車があれば、連続した坂は、小さなギャップを乗り越えるのと同様に、ピッチングと呼ぶよりもサスペンションストロークの変移と呼べるのかも知れません。
ただ、バスに乗った時に感じる不快感はどこから来るのかと考えを巡らせ、「着座位置が前後輪のオーバーハングに有る場合は、上下動が増幅する」「バスは意外にホイールベースが短い」の二点ではないかと、結論付けました。
駄文ですが、セットアップの参考になれば幸いです。