ダンパー内部が錆びる

 先日、動きが悪いのでオーバーホールしたいとお客様の要望で、あるダンパーを分解しました。このメーカーは一時期オイルに問題があり、写真のようにオイルで満たされたダンパー内部が錆びる、という不可解な状況でしたが、現在はオイルを変更し改善されたと、代理店から聴いています。

 コニーやマルゾッキ、国産メーカーの30年以上前の品物でも、この様な状態は殆ど見かけませんので、原因を追究してみたいのですが、強い要望も無いので現在は行っていません。

 簡単に思いつく要因は、長期保管していた部品か、組む前に錆びていたか、オイルに多量の水分が混ざっているなどでしょうか。しかし、オイルに水が混ざったとしても、エンジン内部などは殆ど錆びることはありません。

 ショーワ、カヤバ、オーリンズなどの一流どころは、ドライ状態で数年放置したことがありますが、殆ど錆びたりはしませんでした。こういったところにメーカーの本質が見えてきます。

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