パニガーレのフロントフォーク続き
フロントフォークを分解いたしました。
治具を作り分解を行い、問題点を確認し、組み立てまで終わらせてあります。
写真の黒い部分がブラダになっていて、ロッドの体積変化を逃がします。それ以外は至って普通のフォークですが、オイルを閉鎖的に使うことで、劣化の進行を遅らせ、安定した性能を長期に発揮します。
具体的には、フロントフォークのオイルは、潤滑と減衰力発生の両方を担っていますが、役割分担させ、問題を解消しています。エンジンオイルと、ギア(ミッション)を分けるのと同じです。
閉鎖構造にする福次的な利益として、バキュームポンプなどを使い、空気を極力排除可能になり、キャビテーションとエアレーションの発生を抑制します。
ピストンは26パイでシムの最大径も悪くない数字です。クローズドカートリッジのオーバーホール時に問題となる、オイルシールも当社の通常在庫品で対応できましたので、交換しました。
ピストン形状と、バイパスポートのバランスを確認し、シムを組み替えました。明日には試乗し実車確認を行います。