ダンパーの本質を探る

 日々ダンパーとは何なのか、車体からの要求性能を常に考えています。

 ダンパーとは結局、抵抗をどのように作るか。ばねと車高で作り出す車体姿勢をいかに動かすか、そのために必要な構造、システムとは一体なんなのか。

 このところ思い至ったのは、構造(例えば、TTxやモノチューブ、旧来のオイルダンパーと呼ばれるツインチューブ)は実は重要ではなく、ばねを活かせるなら、なんでも良いのではないかという、その事です。

 ばねを活かすのに、オイルダンパーが追いつかなくなれば、モノチューブ、シリンダー径を変更、新型ツインチューブなど、一番あう構造を選べば良い。

 しかし立ち位置を変えれば、また違った答えもあると思いますので、思考を型にはめず柔軟に考え、実践を通してより良い答えを探っていきます。