ZX-10R 2024年型の車両評価とセッティング

 昨年の夏、Z900RSのサスペンション調整でお越しいただいたお客様から、この度ZX-10Rのセッティング依頼を受けました。前回の調整にご満足いただけた結果、再度当店をご利用いただくことになりました。

 お客様は「何か良くない感じもあるが、具体的にはわからない」とのことで、この問題を改善し快適な走行を実現するために、これまでの経験を活かしたセッティングを行いました。

車両評価と良い点

ZX-10Rは非常に高性能なバイクであり、以下の点が特に優れています

  1. エンジンの出力特性: 1000ccのエンジンは、不必要なトルクとパワーの強調がなく、自然な回転の上昇を実現しています。低回転時の唐突な反応を抑えるバルブが適切に機能しているため、柔らかな印象を持つことができます。
  2. フロントブレーキの作動性: フロントブレーキはブレンボ製で、一流の制動力と快適な手応えを提供します。リアブレーキも効きすぎず、コントロール性に優れており、高い安全性を保ちながらスポーツ走行を楽しむことができます。
  3. ショックアブソーバーの基本設定: 2016年からBFF(バランスフリーフロントフォーク)を採用し、モデルチェンジを経てさらに進化したZX-10Rは、調整ダイアルだけで高い満足度を得ることができます。特にリアショックは素晴らしく、多くのライダーが標準設定でも問題なく使用できるでしょう。

セッティングの課題と改善点

純正状態のZX-10Rでは、特にフロントにいくつかの課題がありました。具体的には、減衰が強すぎるためにフロントの動きが小さく、イニシャルが若干弱いために車体の姿勢が前傾します。これらの調整を反対に行うことで、フラット感のある姿勢制御が可能となり、街乗りから峠道まで幅広いシーンでの楽しさを向上させることができます。

今後の展望

このお客様には過去にも当店の動画にご出演いただいており、今回も1〜2ヶ月後に乗り込んだ感想を聞くために動画出演をお願いしました。撮影は5月後半から6月前半に予定しておりますので、ぜひご期待ください。

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