WPのツイン

 東京のモトラッド様の依頼で、古いBMWのWPツインショックをオーバーホールしています。

 WPはお客様の関係で依頼はモノサスペンションが多いのですが、今回は二本サスでした。少々硬いとの話だったので、シムなどを変更するのではなく、ダイアルの設定とスプリングのセット長などでその不満を解消しようと思います。

 ガス圧とフリーピストンの位置も大切な要素となります。シャフト径やオイルシール等の抵抗が低速域の減衰に大きく影響するため、グリスやシールの材料、硬度も変更すると違った感触になります。

 速度ゼロからの動きは、シールの締め代やガス反力がかなり関係しているので、今回はそれを見直してみました。

 フロントフォークは、サーキットを走るからとダストシールを外す方がいらっしゃいますが、ダンパーに手を入れていないと減衰不足になります。減衰とは抵抗の一種なので、安易に抵抗要素のシールを取らない方が良い場合もあるので、注意されると良いと思います。

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