シリンダーヘッドの加工

 ほんの少しづつですが、BT1100の作業が進んでおります。

 一番の大物であるシリンダーヘッドが加工を終えたので、報告です。残すはエンジンを組み、フロントフォークのSGCFを造り、タイア交換をしてから車検です。

 シリンダーヘッドは低速トルクの増加を目的にポート加工を行い、面研0.6mm、バルブのシートカットとすり合わせも行いました。他にはバルブスプリングを加工してイニシャルを抜きました。エキゾーストはアクラポヴィッチのスリップオンそのままなので、エンジンは高回転まで回りずらくなりますが、レッドゾーンが7000回転以下な事に加え、空冷2ヴァルブの重い部品の集合体で出来たエンジンは高回転化を目指すよりも、街乗りと高速道路を100km/h以下の法定速度内をどれだけ気分よくバイクに乗れるのかが大切だと感じています。

 エンジンの加工は専門外なので10年以上の付き合いがある業者さんに依頼しました。エンジンベンチを使いポート形状などの変更を、経験と勘に検証も加えた作業に、早く乗りたい気持ちがうずきます。しかし時間のあまりとれない現状では、動き出すまでにまだしばらく掛かりそうです。とはいえ、仕事が忙しい現状はお客様にいくら感謝しても足りません。

 建前論ではなく、街乗りは速度を出し過ぎるのは良くないと思っています。単独で事故を起こしてもその処理に迷惑がかかり、他人を巻き込んでは更に迷惑です。それと自分で事故を起こさないのはもちろんですが、信号停車中でも後方確認を常に行い、追突の危険を察知する必要があります。信号も青になったから発信するのではなく、もう一度左右確認をしなければ信号無視の車と接触する危険があります。皆様も安全運転で楽しくバイクと付き合って頂き、二輪車が人生の彩となるよう、私の仕事もその一助になるように努力いたします。

 話は逸れましたが、要約すれば違反にならない速度域で楽しいバイクを作るのが一番の目標です。

 

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