S1000Rのローダウン作業を進める

 S1000RRやS1000XRの依頼は数多く受けていきましたが、ネイキッド版のS1000Rの依頼を初めて受注しました。

 S1000RRとは基本的に同じ作りです。XRはリアショックのイニシャルアジャスタが油圧なので、それを外すのに大分苦労しますが、この車両はそれらと比較するとかなり負担が軽減されています。

油圧アジャスタが手動式なので、脱着が大幅に軽減されました。

 今回の依頼ではシート高を50mm落とす事になりましたが、ホイールストロークが120mmを切る中で50mm詰めるのは大仕事です。

 具体的な手法は割愛しますが、前後ショック共に極力ストローク量を失わないような手段を講じます。ここで重要になるのはバネの選定です。短くなったストロークで同じ硬さのバネでは十分な衝撃吸収は果たせません。

 そこで純正よりも硬い値を選びます。これにはリアショックのレバー比を考慮する必要があります。

 フロントフォークも同様に突き出しを上手に利用して、ストロークの確保を行います。

車高を落としても乗り心地が良くなった。と言ってもらえる様に考えを巡らせます。

 現在は前後ショックの脱着を終え、更にリアショックの仕様変更も終えました。残りはフロントフォークですが、電子制御の入ったマルゾッキは分解や仕様変更にエア抜きが面倒(とはいいつつもザックスの時よりはよっぽどマシ)です。

写真の様にステップ・スタンドを用います。

 金額は使用にもよりますが20~25万円を想定しています。

 S1000Rが終わったら、トライアンフのデイトナ675の前後ショックO/Hとサスセット。そしてCB1100の前後ショックO/Hに仕様変更。さらにGSX-S750のサスなどまだまだ続きますが、随時報告してゆきますので、楽しみにお待ち下さい。

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