SR400のリアショック完成、かなり好感触でした
昨日完成したSR400用のグランドツインを試乗しました。
横浜へ行く予定があり、丁度良いのでそのお供としてSRで行きました。150Kmの道のりで多くの収穫がありました。昨日、車体へ取り付けた限りでは少々柔らか過ぎるように思えましたが、走ってみるとスプリングイニシャルが若干多く、張りの強い印象です。
そこでイニシャルを抜き、フワッと動くようにすると、今度は伸びの減衰が強い印象。なので二段ほど弱めると極めて心地よい乗り味を得る事ができました。柔らかく沈み柔らかく伸びる(戻る)この動きは街乗りやツーリングにおいて極めて有効です。疲労を最低限に留められる良い仕上がりだと感じました。
しばらくその仕立てで走ると、別の事が気になります。減速や旋回時にリアの伸び上がりが強く、舵角がほんの少し付き過ぎるし後ろから前への重心移動が大きくなり過ぎます。
そこで二段緩めた伸び減衰を、一段強め走行すると良い均衡が保てるようになりました。操舵角度。加速から減速への緩やかな重心移動。ギャップの走破性と収束性は極めて高次元です。
セカンダリピストンを備え、アルミシリンダを採用するオーリンズ・グランドツインはSRのような軽量で小排気量にこそ強みを発揮すると確信しました。
XJR1300とSRで重ねた試験により、公表はされていないが実は改訂版と言えるほどの変更を受けたグランドツインの減衰設定をある程度把握する事ができました。これにより四気筒のビッグネイキッド、モトグッツィV9のようなトゥラディショナルな二気筒それにSRのような軽量車両もものに出来ましたので、今後は如何様な依頼にも答えられます。