TRX850の試乗記 ついでに従業員の紹介

 本日の午後、TRXの試乗を行いました。

 当社の業務は分業制になっており、ダンパーの減衰を変更(シム組み)したり、未経験の作業は私、新保が担当します。

 車体からのダンパー着脱やベースセットの出ていない車両を試乗し、現状を報告するのは大槻の担当です。その他は主にフロントフォークに関する作業と、部品洗浄にも大きな発言権をもっています。

 全般的な日常業務や、部品発注の大部分を取り仕切っているのは現場主任の木村です。主にリアサスペンション全般を担当しますが、原付などのミニバイクは彼が居なければ始まりません。

 やっと試乗へ移りますが、フォーク単体で押した感触は、とても期待の持てそうな物でした。良いサスペンションは乗る前から可能性を感じます。車体の構成を知っている上に使うタイアなど条件がわかっていれば、バネ定数は間違う事が少ないので、バネも減衰もかなり突っ込んだ設定に出来ます。今回も取り付けを終え、手押しの段階でいくつかの問題点が見えましたので、その段階でプリロードを変更しました。

 私と大槻で試乗確認し意見を出し合い、数度の変更を施し乗り味を調え、木村が試乗。そこで一歩引いた意見を聞き、最後の微調整を施しました。

 第一印象は、方向性と作りに間違いがないと確信しました。大槻とも意見が一致したのですが「これな外部調整機能だけでセットを出せる」、しかも好みに振るのは難しくなさそうだと。純正のオンオフスイッチのような、伸びるか縮むかだけの単純な動きではなく、ブレーキの握り具合やバイクの倒し込みの速度、車速、ギャップなど諸条件にあわせフォークが滑らかに動いているのが、心地よく感じました。油面を変更すべきか?ダンパーを組み直す必要があるのか?などを吟味しセッティングを変更した結果、非常に良い状態になったと思います。

 木村の意見なのですが「FGのリアサスは非常に良いと」言ってきました。私も同感で、一番ベーシックなFQE11なのですが、とても柔軟性のある柔らかな乗り心地と速度を乗せた時の安心感は、バイクをより楽しく走らせることが出来ます。以前はフロントフォークのレベルに引っ張られ性能を発揮しきれて居なかったのが、前後サスのレベルが均一になったことで相乗効果となって現れたのだと思います。

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