YZF-R7の前後ショック仕様変更

ヤマハ YZF-R7 オーバーホール(O/H)とセッティング変更の事例紹介

目次

  1. セッティングの確認と調整
  2. 減衰特性の調整による走行性能の向上
  3. セッティングの追加提案と費用
  4. タイア交換やその他メンテナンスの提案
  5. オーリンズへの交換提案

今回、ヤマハ YZF-R7のオーバーホール(O/H)とセッティング変更のご依頼をいただきました。お客様からは、街乗りや峠道で楽しく走れるように、全体的なセッティングを見直したいとのご要望をいただきました。この車両は、サーキットでもスポーツ走行を楽しむ程度であれば十分な性能を発揮できるモデルですが、セッティングを調整することでさらに快適でスポーティな走行が可能になります。

1. セッティングの確認と調整

車両をお預かりし、全体的なセッティングの確認を行いました。YZF-R7は、純正のスプリングレートが非常に優れた値を持っており、幅広い用途に対応できるスプリング設定がされています。街乗りや峠道での使用において、スプリングを交換する必要はありませんでしたが、課題は減衰力にありました。

前後のショックアブソーバーの減衰力が適切に調整されていないため、走行時に前後のショックの動きに一体感が欠けていました。特に、純正のセッティングでは前後のショックがうまく連動せず、結果的にスムーズな走行フィーリングが損なわれていました。このため、減衰力の特性を変更し、前後のショックの連動性を高めることに重点を置きました。

2. 減衰特性の調整による走行性能の向上

YZF-R7の基本特性自体は非常に優れており、スプリングレートも街乗りやスポーツ走行に最適な設定となっています。しかし、減衰力のベースセットがわずかにずれていたため、バイク本来の性能を十分に引き出せていない状態でした。そこで、O/Hと減衰特性の変更を行い、前後のショックアブソーバーに連動性を持たせました。この調整によって、車両が一体感を持ち、走行中の安定性やハンドリング性能が大幅に向上しました。

この調整によって、YZF-R7は街乗りや峠道での楽しい走りを提供できる車両へと変貌しました。また、サーキットでのスポーツ走行でも、十分に楽しめるフィーリングを維持しつつ、スムーズで軽快な操作感を実現しました。

3. セッティングの追加提案と費用

基本的にはスプリング交換は不要ですが、さらに用途を限定し、より精密なセッティングを求める場合は、スプリング交換を提案することも可能です。スプリング交換を行うことで、サーキット専用や特定の走行条件に特化したセッティングが実現できます。この場合、追加費用として約5〜7万円程度がかかります。

今回のO/Hと減衰特性の変更、車両預かりによる脱着作業、消費税などを含め、総費用は概ね20万円となりました。この調整によって、車両全体のフィーリングが大幅に改善され、ライディングが一層楽しくなりました。

4. タイア交換やその他メンテナンスの提案

弊社では、タイア交換に関しても豊富な情報を提供しており、最適なタイア選びの提案を行っています。適切なタイアを選ぶことで、走行性能がさらに向上し、特に峠道やサーキットでのグリップ性能が改善されます。

5. オーリンズへの交換提案

弊社では、よりハイエンドなサスペンションを求める方のために、オーリンズへの交換も提案しています。オーリンズは、優れたパフォーマンスとカスタムセッティングが可能な高品質サスペンションとして広く認知されています。特に、YZF-R7のようなスポーツバイクにおいて、オーリンズサスペンションへの交換は、ライディングの質をさらに高め、サーキット走行でも峠道でも抜群の安定感とフィードバックを提供します。

オーリンズへの交換によって、さらに繊細な減衰調整やセッティングが可能となり、ライダーの好みに合わせたカスタマイズが実現します。特に、長距離ツーリングやサーキット走行を多く行うライダーにとって、オーリンズは大きなメリットをもたらすでしょう。

また、チェーンやスプロケット、ブレーキ関連のメンテナンスも同時に行うことで、バイク全体のパフォーマンスが引き上げられます。これにより、よりスムーズで安心感のある走行が可能となります。O/Hや足回りに関するメンテナンスにおいて、ライダーの要望に合わせた最適なサービスを提供していますので、ぜひ一度ご相談ください。


まとめ

ヤマハ YZF-R7のオーバーホールとセッティング変更によって、街乗りや峠道での走行性能が大幅に向上しました。純正のスプリングレートは優れており、減衰力の調整によって車両の一体感が高まりました。さらに、タイア交換やチェーン、ブレーキメンテナンスなど、全体のパフォーマンスを向上させるサービスも提供しています。O/Hを考えている方や、さらに楽しい走りを求めている方は、ぜひ追加のセッティング変更もご検討ください。

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