Z系のカシメ型リアショック、オーバーホール

 オーバーホール手法を自社開発した、カワサキのZ系純正リアショック

 再カシメでも、KONI型のねじ切りでも対応しております。今回はその一端を紹介。

 ロッドガイドにはガイドブッシュを圧入できるように機械加工を施します。これにより作動性と耐久性を同時に向上させられます。

 シリンダーも完全分解で、ベースバルブも綺麗に掃除します。

 分解直後の状態。古いために酷く傷んでいます。各部を洗浄し、再メッキや機械加工で元通りの性能を復元します。

 KONI型への改造は旋盤で部品を削り出し、純正シリンダーに現物加工を施しますがこれを失敗するとシリンダーが使い物にならないという、恐ろしい自体になりますから緊張感を持って作業にあたります。

 シリンダーその他、今回は外観も含めてメッキを行うためかなり手間とお金がかかりました。

 プラスティック部品も再メッキです。難しい作業でしたが業者さんをなだめすかし、なんとか施工してもらいました。

 という訳で無事に完成しました。

 KONI型への加工、外観部品の再メッキを全て行うと一台分で353,540円(令和5年9月現在)となります。かなり高額ですが、それでも依頼される方がいらっしゃいます。それだけの価値があると思います。

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