ZX-10の前後ショックO/H 単体で依頼
カワサキのZX-10Rですがサーキットも楽しむ方から、前後ショックのO/H依頼がありました。
急ぎという事でサビは研磨で磨いて表面を慣らし、仕上げました。
BPFにハイパープロのバネを組むよう指定がありました。測定の結果では内部の初期プリロードが純正よりも小さくなります。BPFに限った話ではありませんが、トップアウトが硬いこれらの車両でプリロードを低めの値から始めると、実際に使えるストローク量(実ストロークと読んでいます)が減ってしまい、その乗り味は常に前が低く減速でブレーキをかけきれない、消化不良な車両になると予想できます。
BPFをお金をかけずに良い動きにするには、定数の低いバネをプリロード多めで乗れば実ストロークが増え、使えるフォークになります。あとは油面を問題が発生しない範囲で下げてゆく。
もちろん私の好みという面もありますが、基本路線は間違っていないと思いますので、どうにもBPFのセッティングがまとまらない方は、参考にしてください。
リアショックはO/Hと指定のあったアイバッハスプリングへの交換を行いました。こちらもすんなり作業が終わり、納期を急ぐお客様のため早々に出荷いたしました。
前後のO/Hで概ね10万円(送料税込)でした。