ZX-10R完成

 二ケ月も預かってしまいましたが、ZX-10Rを無事納車出来ました。

 前後サスペンションの改良、チェーンとスプロケットの交換、ブレーキキャリパの交換が主な作業となりました。

 リアのオーリンズはどうにも好みに合わず、85Nmのバネを70Nmまで下げました。75Nmでも良いのですが、街乗り重視であればこちらでも十分に思います。減衰は大きく変更してあります。

 フロントはトップアプトスプリングを交換し、伸び・圧のシム組を換えました。組み方は大きく違いますが、絶対的な値よりも過度特性を変更することを目的にしています。

 チェーンは520サイズです。リアのスプロケットを2丁おおきくして、街乗りでギクシャクしないようにしてあります。この辺りは松戸のストラトスさんから教えて頂いた情報を基に、考えを適用しています。

 一番大きな違いは、ブレーキキャリパです。純正の無効ストロークの大きさには閉口しますが、キャリパをGSX-R750のブレンボに交換しただけで、かなり握り代の部分が改善しました。ピストンのロールバックが大きく影響していると思いますが、他の要素もあり得ます。キャリパよりもマスターの方が効果的。との意見もありますが、場合によりけりだと実感した次第です。乗り味も全体として綺麗にまとまり、極めて普通のバイクに出来ました。少し特殊な車体構成ですが、サスペンションにより瞬間中心をずらせれば、相当の部分まで誤魔化せると実感する良い機会となりました。

 

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