ZZR1100などのKYBダンパー
ZZR1100C型のリアダンパーをオーバーホール依頼頂きました。
ロッドは自社製のSGSA14に交換するため、純正ロッドの部品を引き抜きました。写真ではこの部分の汚れが良く分かります。KYBのダンパーでアルミボディーを採用した物は数多くありますが、90年代では特にコーティングが無いのか、または弱いのかアルミボディーがかなり削れます。そのアルミの削れたカスはオイルを黒く汚し、写真のようにオイルの流れの無い部分に溜まります。これを掃除しないでオーバーホールすると、早い段階でダンパー内のオイルが黒くなり、オーバーホールの意味が半減します。そのため、ここは掃除を行いたいのですが、一般に非分解のため取り外しはご法度です。
当社ではロッド製作を数多く手がけているので、構造を熟知しているために分解が可能です。
他にも同様の構造を有したKYBのダンパーは数多くあるため、オーバーホールの際は気を付けたいポイントです。