ハスクバーナFE250のローダウンを進める

 近年のハスクバーナは基本的にKTMですから、前後ショックがこれまでのイタリア製であればフロントはマルゾッキ(イタリア製)でリアがザックス(ドイツ製)でした。

 しかしKTMは参加のWP(オランダ)なので、今回の前後ショックもWPです。

 依頼の内容は足着きを向上させるべく、100mm(10cm)下げです。オフロード車両の中でも本格のオフ車はストロークが300mm前後ありますので、下げる事は難しくありません。問題はその短くなったストロークの中で乗り心地を損なわぬよう、バネを上手に定義することにあります。

 動き出しの反力と最大反力が同じであれば、減衰を大幅に変更する必要はありません。実際はストロークスピードが変わるので、変更できればより良いのは確かなれど、バネを上手にまとめればそれ程問題にはならないのも事実です。

 上の写真はバネを測定しているところです。バネ定数だけでなく、メーカー出荷時のイニシャルにおける反力と、リアショックがフルストロークした時の反力を測定して、ローダウン後に求められるバネ定数を考える材料にします。

 シート高で100mmともなるとバネ交換は必須となります。価格も前後ショック単体での作業で16~20万円を想定しております。

 潤沢な予算に後押しされリアのバネは既製品を用い、フロントは制作するつもりです。この手のオフロード車両はオプションスプリングの設定はあっても、短くしたり大幅な定数変更は想定されていないためです。

 と言ったところで、今回は短めですがこれにてお仕舞。前後ショックの分解や作業手順等で公開できる部分はまたブログに記します。

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