フェラーリ456GTのリアショック

 フェラーリの456GT、ビルシュタインのリアショックを作業中です。

 調整機構が車内から変更可能で、しかもステアリング系の油圧を用いて車高をあげる事もできる複雑な機構を備えた同ダンパーは、ロッド表面が傷むと交換を余儀なくされ、調整機構が使えなくなります。当社ではロッドを再メッキや新品を自社製造することで、調整機構を残しつつオーバーホール可能にしています。

 さすがフェラーリに使うだけあり、アルミシリンダーの質は極めて高いのが特徴です。3流メーカーならあっという間にアルマイトが剥がれ、シリンダー交換となりますが、456GT,355その他マラネロなど傷んだシリンダーを見た事はありません。かなりの期間、持ち堪える様です。アルマイトの硬度や膜圧、それにアルミ自体の材質が良いからこそ可能な所業です。

 欧州の一流ダンパーメーカーは凄いと、改めて実感しました。

 

 

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