CB400SF、SHOWAツインショックのO/H

 NC31,NC39にNC42と変化してきたCB400SF/SBのリアショックですが、これまでに数千本(誇張でもない)の作業を経験してきました。

 弊社は少人数のため、一人ひとりの経験値が高くなる傾向にあり、私もこのショックを千本単位で作業し、より高度な仕上がりを求め作業の手法や工具を開発してきました。

 分解するとオイルの泡立ちが目立ちます。いくら加圧して泡を消すとは言え、性能劣化は確実で体感できるくらいになります。

 弊社ではオーリンズ以外のショックは、お客様からの指定がない限りはHirokoを用います。高価なオイルですが乗り心地も耐久性も良く、乗って喜んで頂きたいと考え20年間採用し続けている次第です。

 純正のカシメは旋盤で削り取ります。グラインダなどで削り取る手法もありますが、削りカスが飛散し作業場を汚し、汚れが混入する可能性も高まるため採用しませんでした。

 組み付け時には新品ナットを用います。廻り止め部分が届かない事もあるのが残念ではありますが、交換可能な場合には極力、入れ替えて問題発生の可能性を低減します。

 ナットの締め付けトルクもネジ寸法と経験を併せ勘案の上で、値を決定しました。弊社で作業したショックに関しては全数、トルク管理を実施します。

 CB400SFは31~42まで基本構成は変わらないものの、バネ定数や減衰の強弱は変化しています。

 今後、O/Hだけでなくリビルド品を揃えていくつもりなので納期を急ぐ場合などは、リビルド品の有無も含め相談してください。

 業販も行っています。ロッド研磨と再メッキの見積もりを提示しておきます。価格は令和6年2月現在のものです。

 

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