Ferrari F355のビルシュタインO/H
Ferrari F355: ショックメンテナンスとカスタムの可能性
フェラーリF355は、1990年代のフェラーリを代表する名車であり、その優れたハンドリング性能と美しいデザインで、多くの愛好者を魅了してきました。特にF355は、その軽量なシャシーとV8エンジンによるレスポンスの良い走行性能が特徴で、スポーツカーとしての楽しさが詰まっています。
しかし、F355のサスペンションシステムに関しては、年数が経つにつれてメンテナンスが重要になっています。今回は、F355におけるショックメンテナンスの必要性や、その性能を最大限に引き出すためのカスタムについて解説します。
1:フェラーリF355に採用されているビルシュタインのショックアブソーバーは、1990年代から2000年代初頭にかけて多くの高性能車に搭載された先進的なモノチューブ式です。このショックには、セカンダリーピストンと呼ばれる補助的なピストンが組み込まれており、これがより高度な減衰力の調整を可能にしています。この機構により、路面の細かな振動を効果的に吸収しつつ、ドライバーのフィードバックをより正確に伝える役割を果たしています。
2:さらに、リモート調整が可能なシステムを備えていることが、特筆すべき特徴の一つです。この調整システムにより、車内から減衰力をコントロールすることができ、スポーツドライビングやツーリングでの走行条件に応じてサスペンションの特性を瞬時に変更できます。これにより、乗り心地と走行性能をバランス良く保ちながら、走行シーンに応じた最適なセッティングが可能となります。
3:ビルシュタインのショックは高品位な部品を使用しており、特にアルマイト処理が施されたアルミ製シリンダーは非常に耐久性が高く、これにより長期間にわたって劣化の少ない性能を維持できます。これは鉄製のボディーと同等の耐久性を持つと言われるほど、その処理技術は優れています。
4:フェラーリ456GTにも同じビルシュタインのショックが採用されており、お客様からの要望に応じて減衰力を調整するシムを組み替えることで、走行性能をカスタマイズしています。たった0.05mmのシム変更であっても、車の挙動やドライビングフィーリングが大きく変わり、お客様の満足度を高める結果となっています。
5:このように、セカンダリーピストンを含む高度なサスペンション技術を駆使することで、フェラーリF355はスポーツドライビングにおいても快適性を犠牲にすることなく、優れたパフォーマンスを発揮します。走りにこだわりを持つドライバーには、こうした微調整を行うことで自分好みの車に仕上げることが可能です。もしさらなるパフォーマンス向上を目指したい場合や、セッティングの変更を希望される方は、一度弊社にご相談ください。