乗り心地をとは何か

 最近は二輪、四輪を問わずに乗り心地とは何かを考えて居ました。

 今朝の通勤時も制動時の車両の動きを観察しながら、ふと考え付いたのは「乗り心地が良いとは、つまり何にも起こらない」事ではないかという点です。

 要約すれば、車酔いや不快感は、車両の運動が体に伝わるので起こる現象だと考えます。ただ座っているだけならば「乗り心地」でなく「座り心地」になります。ならば運動を最小にしようと考え、サスペンションを硬め運動量を少なくすれば衝撃が大きくなり、衝撃を逃がそうとすれば運動量が大きくなるという、相反が生じます。

 その解決策として「運動を感じさせない」ことを目的として、車体パッケージをまとめる努力をしています。しかし、「運動を感じさせない」は「運動を伝えない、わからない」ではありません。動きはわかる(理解)が体が感じない。これを目標にします。当然この表現は矛盾なのですが、しっかり造り上げた車両ならば、その矛盾を飲み込む事は可能です。

 次回はホイールベースと着座位置についての考察を述べます。

 写真は昔乗っていたトヨタのAltezzaです。イタリア好きの私には丁度良い名前です。アルテッツァはイタリア語で「高さ」の意味です。6気筒の6MTでしたが、好みではありませんでした。希望を言えばNAの4気筒で5MTならもっと楽しそうです。6気筒の静粛性を求めた、大人のセダンというコンセプトからは外れますが。

 

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