CB1000Rってどんな車両なのでしょう?
実はCB1000Rの現行型は見た目がかなり好みです。
プロアームに思い入れはありませんが、タンクやフレームの形状が好ましく感じます。伝統的なネイキッドではないもののMT-09やZ900、Z1000にGSX-S1000などよりも普遍的な印象を持っており、それも好みです。
どちらかといえばCB1300SF/SBのSC54よりも全体的に好きなのですが、市販状態では大きな疑問符を持っています。
それは車高です。
シート高が高くて不満を覚える方は多いようですが、そのためだけにリアのローダウンを提唱していません。それ以上にリアを下げる事で車両の操舵性が非常に穏やかで安定した上質な物へと変貌するため、リア・ローダウンを提唱しています。
それだけでなくリアは下げる一方でフロントを上げれば驚くほど効果的です。
結果、フロントはやや高くしながらも、リアを大きく下げる。車高自体はそれ程下がりませんが、車両の重心は大きく後ろへ移ります。そして重心高が下がります。
こうする事で、やや先進的で前衛的だったCB1000Rの操舵性は伝統的なリアタイアに重きを置いたハンドリングへと変貌します。
新車状態のハンドリングに好感を抱く方には無理に薦めるものではありませんが、高速走行での落ち着きのなさ、何気ない加速時にリアからのスリップダウンを経験した、又は、少し速度域の高いところから減速倒し込みでフロントから転倒した経験がある方は、上記の内容をご自分の経験に当てはめて頂ければ解決の一端が見えてくると思います。
当社が提案するのはフロントを純正改造により車高と減衰を改、リアショックはFGかオーリンズにして再設定する。これだけで極めて満足度の高い車両が完成します。
価格は概ね30〜70万円の幅で選択可能ですから、ぜひ一度相談頂ければきっと満足度の高い車両に仕上がります。