フェラーリF430純正ショックのアッパーマウント
表題の部分ですが、ブッシュが特殊な形状をしています。
下の写真をご覧頂ければ分かる通り突起が水平垂直では有りません。そのため、考えなしにブッシュを抜くと取り付け時に困った事になります。
写真で記録しておき角度を確認し、取り付け時に問題が発生しないよう十分な下準備が大切です。電子制御の配線もあり、誤った手法ではカプラを破損したり配線内部が断線する可能性も大いにあります。
前回の依頼時にブッシュを抜き取るための治具は制作してありましたので、作業自体は簡単に進みました。以前は工具を造りながら手順を考えてなど、数時間を要しましたが今回はかなり時間短縮でき、経験は重要だと痛感します。その経験を無駄にしないためにも、手順書を事細かに作成しています。
写真と説明文を併せ「初心者でも作業可能」ではなく「手慣れた作業者が手順を知って、無駄な時間を省く」ための手順書としています。それほど簡単なショックではないため、初心者に作業をさせられません。実務経験が数年あり2~3千本は作業をこなした人間でなければ任せられない、案外難しいダンパーなのです。
今回はブッシュ部分だけですが、次回からは少しずつ分解作業を紹介します。