DR-Z 4Sは“モタード”仕様で街乗り最適?

DR-Z 4Sは“モタード”仕様で街乗り最適?

2025年3月に発表された新型「DR-Z 4S/4SM」は、スーパーモタードらしいスタイルと走行性能が注目を集めています。本来のオフロードバイクに17インチのロードタイヤを組み合わせることで、軽快なハンドリングと快適な街乗り性能を両立している点が大きな特徴です。

とくに「DR-Z 4S」は、従来の「DR-Z400S」に近いコンセプトを受け継ぎつつ、新設計のエンジンやフレームによってさらなる進化を遂げた印象があります。モタードファンにとっては、「街乗りを中心に楽しむには最高のベース車両ではないか」と期待が高まっているようです。

Webikeの大阪モーターサイクルショーにおけるDR-Z4Sの記事はこちらからご覧ください


長年のモタード製作経験から見た足つき問題

わたし自身、90年代後半からKDX、CRM、KX、YZFなどをベースにモタード車両を製作し、街乗りからサーキットまで幅広く楽しんできました。最近でもCRM250ARのモタード仕様で街を走り、現在はCRF450Rのモタード車で年数回サーキットを走行しています。

こうしたモタード車両を乗り続けてきて痛感するのが「足つき問題」です。オフロードバイク由来の車高の高さがそのまま残るため、身長170cm前後でも両足のかかとは浮いてしまうことが珍しくありません。実際に公開されている記事や写真でも、身長170cmのライダーが両足つま先~母指球あたりで何とか支える状態でした。もし160cm台の方が乗る場合は、片足接地がやっとというケースも想定されます。


走りを犠牲にしないローダウン:SGFの「LGN」

そこで提案したいのが、「車高を下げても走りを犠牲にしないローダウン」です。弊社(SGF)では「LGN(Lowdown Generazione Nuova)」という独自技術を用いて、一台一台の車両に合わせた現車仕上げを行っています。ポイントはリバウンドストロークを積極的に活用するセッティングにあり、スプリングレートや減衰特性を最適化することで、足つき性とハンドリング性能を高次元で両立できます。

  • スプリングの選定
    フロント・リアのバランスを考慮してレートを決定し、オフロード由来の車高を適切に抑制

  • リバウンドストロークの活用
    下げ幅を確保しつつ、走行中の沈み込み・伸び返しを適正化

  • 各車両への対応
    DR-Zシリーズはもちろん、CRMやCRFなど過去に多くのモタード車両で培った実績がある


ローダウン費用の目安と今後への期待

LGNによるローダウンの価格は、部品代・作業工賃を含め25万~30万円程度を想定しています。車両によって変動はありますが、フロントフォークやリアサスペンションの分解・組付け、スプリング交換、減衰セッティング調整など総合的な工数を要するためです。

一方、実際に完成した車両では、足つきだけでなく乗り心地の向上やコーナリング時の操作性が“別物”になるとの声を多くいただいています。今後、DR-Z 4SやCRF450L、あるいはトライアンフ・タイガースポーツのようなアドベンチャーモデルを含め、**“街乗りでも快適なモタード”**を目指すライダーにとって、こうしたローダウンの選択肢はますます広がりを見せるはずです。


まとめ:モタードは“高さ”さえクリアできれば本当に楽しい

モタードバイクは、オフロードの軽快さとロードの安定感を融合した“いいとこ取り”のスタイルです。ただし、どうしても車高が高く、足つき問題で敬遠する方も少なくありません。そんな悩みを抱える方へ向けて、**「走りの質を落とすことなく車高を下げる」**という方法があることを知っていただきたいと思います。

新型DR-Z 4S/4SMに興味がある方も、身長やライディングスタイルに合わせてローダウンしてみる価値は十分にあるはずです。ぜひ一度、LGNによるローダウンを検討してみてはいかがでしょうか。気になった方は、お気軽にお問い合わせください。今後も、モタードをはじめさまざまなバイクの走りをアップデートしていく挑戦を続けていきます。

追記

モトクロスやエンデューロの領域こそLGNによるローダウンが活きるのではないか?と考えています。その理由は、初心者~中級者の入り口だとテーブルトップは2連程度の小さめのジャンプが主であり、車高を下げ、足つきをよくすることで旋回性やマディー路面での対応が容易になるからです。

弊社ではモタード、モトクロスのレースサポートは行っていませんが、比較検証を進め、今後もLGNの利点を追求していゆきます。


参考リンク(例)


ご覧いただきありがとうございました。モタード車両やローダウンに関するご相談・ご質問はいつでもお待ちしております。一人ひとりのライダーに合った最適な足回りを実現し、バイクの楽しさをより深めていきましょう!

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