Ducati Sport1000の前後ショックを改造、そして更に

 2年ほど前に依頼を受けたスポーツ1000ですが、今回の依頼で再度手を入れました。

 詳細は全てが完成した後にブログと動画で公開しますが、リアショックの設定が大きく間違っており、それを根本的に解決する必要があります。

他社でリアショックを作り直していたようです。

 純正スウィングアームの時に私がTTxで作ったリアショックがあります。今回はS4Rの物に変更されているため取り付け位置が大幅に変更されておりました。

 スウィングアーム交換はドカティ専門店で行い、リアショックの設定はそのお店の付き合いのあるサスペンション専門店さんで作ったそうです。

 その状態で筑波サーキットへ持ち込み走ったところ、どうにも変だという事で当社に入庫しました。

 ちなみに車両を運んで下さったのはホンダで走っている名越哲平さんの父君、健二さんです。

レバー比の測定等、数字を求めました。

 どんなバネを使うのか、走る前に計測を行い理論値を求めました。驚くことに持ち込まれた状態のバネは理論値通りで大はずれしていません。それでも走って変なので、一体何がそうさせるのか?

 答えは簡単で、ストロークが足りていませんでした。取り付け位置が変わり短いショックを使わなければならず、ダンパーストロークが確保出来ていませんでした。

 実際のダンパーは30.5mmのストローク。理論値では75mmは欲しいところ、最低限50mm以上は必要です。

 そういった訳で、お客様と相談し違うリアショックを用意して、根本的な改善を図ることとなりました。

 既に良さそうなベースとなるショックを手配したので、近く完成予定です。

理論と実践が大切です。どちらが掛けても手間が増えます。
カーボンホイーは強烈に軽量です。
このホイール重量に合わせたセッティングが必要です。
当社で輸入したエグゾーストのZARD。
ポジションも変更して、操作性も向上させます。

 

 

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