Ferrari 電子制御ダンパーの動作確認
Ferrari 575 Maranello │ ZF Sachs 電子制御ダンパー ベンチテストレポート
1 | テストの背景
575 Maranello に採用されている ZF Sachs 製電子制御ダンパーは、内部ピストンの作動だけでなく、ソレノイドバルブと ECU の協調制御によって減衰力を切り替える複雑なユニットです。機械的リフレッシュだけでは真の状態を把握できないため、「電圧・電流と減衰反応の相関」を数値化する独自テストベンチを製作しました。
2 | 新体制と安全マージン
回路焼損やセンサー破壊を防ぐため、高周波・大電流に精通した電気エンジニアを新たに招へい。ソレノイドに印加するパルス幅/デューティ比を1 mA単位で制御し、**「動き始める閾値」「最大減衰を示す上限」「制御が失われる危険域」**を三段階で可視化しました。
3| 今後の展開
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Bilstein DampTronic、BWI MagneRide 含む他社電子ダンパーも同テストで評価を開始
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ECU 側のエラーコードとリアルタイム電流波形を突き合わせ、車載診断→テスト検証→フィードバック修理 のワンストップ体制を構築
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高耐熱フレックスケーブルと専用治具を開発し、装着状態でのオンカー計測も視野に
4 | オーナー様へ
「減衰が暴れる」「車高調ドライヴが効かない」「診断機に DTC が残る」といった電子制御サス特有の悩みは、機械側と電気側の両輪アプローチでこそ解決できます。当社では Sachs / Bilstein / BWI の主要3ブランドを段階的にカバーし、575 M はもちろん 599 HGTE、F12、最新812 のダンパーまで対応範囲を拡大中です。
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