HO890 追加の入荷

NSRminiやNSF100用のTTxを追加発注して、入荷しました。

昨年から同製品のメンテナンス、スプリング制作に加えて販売にも力を入れており、極力在庫を備えるようにしております。

旧型の36シリンダーから大幅進化したTTxですが、弊社ではそれだけに限らずクアンタム、WP、QJ-1も手がけてきました。

究極として半自社製でFGを改造してビッグバイクに使われているφ46シリンダーのショックも2セット制作し、テストやレースで使ってきました。これは無くなった埜口遥希さんも56レーシングの頃に関わってくれており、ミニバイクライダーが求める部分を模索しています。

色々とテストを繰り返してきた中で、現在でも上記のFGと並行しTTxをテスト機として自社で所有し、O/Hの期間や減衰設定など多岐にわたる項目でテストを進めております。

それだけの知見をもとに現在、一番推奨しているショックがTTx・HO890であり、その理由は以下になります。

1 供給が比較的安定している
2 O/Hのための部品供給も安定している
3 データが豊富にある
4 構造が最新のツインチューブである
5 仕様変更に耐えるだけの寸法の余裕がある

主にこれだけの利点があります。上から順に簡潔に説明申し上げましょう。
1 これはコロナで一時期、入荷が滞りましたが現在は順調に輸入されています。

2 メンテナンスにおいて消耗品の供給は重要な要素です。これが豊富にあるのは主にレースで使用されるHO890では最重要と言えるでしょう。

3 これに関しては弊社の事情といえますが、なんだかんだと発売から10年前後経ち、データが増えてきた事は、各ライダーにとって無駄を省ける大きな利点となります。

4 現代のツインチューブ構造が2輪に持ち込まれ、表舞台に登場してから20年前後と、決して最新とはいえませんがそれでも最後発なのは確かであり、その構造上の利点は今でも他の仕組みを上回っています。
やや難解かもしれませんが一応説明すると、その最大の利点はショックが圧縮・沈み込む際のコンプレッション側の下室(低圧室)が、TTxではほぼ解消されることにあります。これによりキャビテーションなどオイルへの負担が減ります。

それだけでなく全体的にオイルが環流しやすい(それでも完全にではありませんが)のも均一な性能を保つことに寄与しているでしょう。逆に旧来のモノチューブでは、オイルはその場にとどまり大きな移動はありません。これは数多く分解してみると強く感じられます。

5 TTxの出荷状態は自由長216-222mmの範囲で調整可能になっています。これをさらに長くしたりストローク延長を行えます。
もちろん、減衰設定も変更可能です。予算があればTTxGPの調整ダイアルユニットを組み込むのも、お金以外の制約はありません。

このような事由により現在では他社を差し置いて、同製品を推奨するに至りました。

販売価格は定価ですが、リニアスプリングやストローク・自由長延長などの追加サービスも行いますし、弊社から直接購入いただいた方にはO/H工賃10%割引が適用されます。

TTx・HO890の購入は弊社に依頼いただければ幸いです。

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