KTM DUKEのWPリアショックについて簡単解説

 今月は一般的なリアショックを多く作業しています。そこでそれらのショックを少しづつ紹介しますので、どうぞご覧ください。

 お題はKTMのDUKEに用いられているWPモノショックです。

 ある年式から仕組みが変わっています。旧型はフリーピストンを持たないエマルジョン(気液混合)でした。

 写真1枚目はフリーピストンを持つ新型。旧型は2枚目の様にアッパーマウント付近が丸い形状のため、一目で見極めが可能になっています。

 ピストン自体はほぼ同じ形状です。

 左は現行型。右は旧型。

 製造上の問題から、内部には溶接の歪みがあります。それが酷いと写真からわかる通り、フリーピストンにその突起が接触し、傷つきます。

 オイルシールは頑丈ですし、ロッド自体も割合頑丈なため、再メッキの必要性は個体次第になってきます。具体的には使い方や距離、それに運ですね。オイルが漏れるか否かは。

 減衰の要、シムに汚れが載るのは普通の事ですが、これは超音波洗浄機に掛けた後でしっかり一枚一枚拭き取ります。

 オーバーホールの金額ですが、消耗品を含め送料税抜きで3万円前後。再メッキを必要とする際には4.5万円ほどになります。

 業販もありますので、O/Hを必要とする方は検討してみてください。

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