MT-01のセッティング変更
MT-01のセッティング変更を進めています。
先週、試乗して問題点を概ね把握しました。そして昨日リアショックのスプリングを160Nmから140Nmへ交換し、操舵性の変化と乗り心地を確認したので、これからセットを変えてゆきます。
フロントにOHLINS・FGRカートリッジ、リアはOHLINSのO/Hとシムの設定変更では狙い所へたどり着けませんでした。まずリアが常に高い。これはバネ定数が高くその影響が大きい。それならフロントを上げれば良いのでは?と疑問が浮かぶわけですが、いつもリアショックの最大ストロークを確認するとギャップで沈み込みが足りない。つまりリアのばね定数が高すぎる訳です。
しかし、上記の状態であってもフロントの車高を上げるとリアへ車重が移るので、リアのばね定数が下がったような(重量が載るために)効果が得られ、問題が解消する場合もあります。今回もそれを試した上で、それでも問題が解消しなかったのでバネ交換を行いました。
バネ交換により後ろがしっかり下がり、タイアに重量が乗ります。アクセルを開ける時の安心感が大幅に変わります。それだけでなく乗車1G(いわゆるサグ)がしっかり取れるため減速時の安定感も段違いに演出できるのです。リアの安定感が強いとリアブレーキを強くかけても破綻しないために、安全性も高まります。
フロントへ話を移しましょう。
フォークスプリングの定数とイニシャルは、トップアウトスプリングに大きく影響されます。今回は0.95Kgf/mmから始めました。イニシャルや減衰調整でそれなりにまとめましたがそれにより、どうしても解消できない不満点が露呈します。それはストロークの奥の部分で粘りが足りない。一般にこれはばね定数を上げて解消するのですが、減衰、ばね定数、油面を自分で設定しているからこそどこを調整すべきかわかります。今回は油面を上げて解消します。それにスリングレートを落とす予定です。レートを落としつつイニシャルはもっとかけたい。こうすることで面白い効果が生まれます。
次回はフロントの仕様変更と、リアの減衰設定による変化を話します。