大きな課題
この図面は、オイルシールのはまる通称「シールヘッド」と呼ばれる部品です。
オイル漏れを度々起こすメーカーの品を改善するために、寸法を変更して製作します。
第一に、全高を高くして倒れを小さくする。
第二に、シールの締め代を大きく取る。
第三に、スライドメタルを長くして、単位あたりの面圧をさげ、ロッドへの攻撃性を低減する。
第四に、スライドメタルの圧入後の寸法を管理して、ロッドのガタを減らす。
上記四点を達成するために、純正の寸法を0.1mm変更したり、3mm長くしたり。その程度の変更ですが、採寸から図面を書き終えるまでに3時間近く掛かりました。寸法線を入れただけの絵からC取りや角Rなどで陰を入れると、格段に格好良い絵になるので、そういう部分にも面白みを感じます。