アライメント調整

 スイフトスポーツのホイールアライメントを調整しました。

 この車両はトー調整だけで、他の部分はシムなどを入れて変更しなければならないため、競技用でもないため残念ながらトー調整のみを行いました。

 純正の指定は0.0mm~1.0mmです。車高が変わり測定値は左右とも1.2mmでした。途中の道のりではかなりハンドルを重く感じたのと、復元力が強く少々不快でした。そこで左右共に0.4mmへ調整し乗りましたが、かなり操舵が軽くなり驚きました。街乗りでは丁度良い軽さです。

 車高調整により重量配分をリアへ移し、ダンパーの動かし方もリアに荷重を残りやすくしてあります。リアは粘りっ気が強くなり、先日試乗したベンツ・A170の様なFFらしくない旋回性へと変貌したせいで、回頭性が落ちてしまいました。そこで、トー調整により向きを変えやすくして、安定性と軽快性を両立させられました。

 今後の課題はフロントのストロークを伸ばし、前足を長くすることでブレーキの限界値を上げる事です。ダンパーはもう少し詰められますが、それよりもスプリングレートを見直しプリロードをいじれるようにした方が、より効果的だと考えます。

 全長式や減衰調整でなくとも、車両の姿勢を変えると相対的な減衰力の変化を得られる良い事例となりました。

 

 2018121318947.JPG20181213181056.JPG