野村監督と書物

 子供の頃から父の影響なのか?野村監督が好きです。

 解説が的確な点やテレビ画面に直接書き込まれたかのように線が出てくるのも面白かったですし、ストライクゾーンを9分割した野村スコープもわかりやすかったと思います。野球は運動としてしっかりと取り組んだ事はないのですが、野村さんからの流れで落合博満さんも好きな人に上ります。

 本を読むように心がけたのは中学1年生の頃だったと記憶しています。その頃は内田康夫さんのようなミステリーから入り、読むことに慣れてゆきました。その後はライトノベル(主にスレイヤーズ)のような、文字数も少なく簡単な内容の本を多読してゆきました。これを私は「小説における漫画」と呼んでいます。本になれない初期の頃は、読みやすいこれらの本によりだいぶ慣れることが出来ました。

 その後、10代後半からはビジネス書も読むようになり、その中に野村監督の本も多く含まれていました。野村さんの本は何冊買ったのか覚えてはいませんが、10冊以上は読んでいます。このように少し難しい本を読むようになり、その頃営業職であった父から教えられ「ランチェスター戦略」に関する書物を読み始めたのを契機に、マーケティング関連の本を読み漁った覚えがあります。二十歳前後に読んだ「エスキモーに氷を売る」は当時の私にはかなり興味深い内容でした。当時の職であったバイク便の内勤(バイクで走らずに、電話番や事務仕事)では、社長が内勤全員にレポートを提出する義務を課してもらったので、エスキモー・・・を題材に当時の勤め先と現状の分析から、次の行動を当てはめてレポートを提出し、社長とコンサルタントの方から呼び出され、根掘り葉掘り聞かれるという面白い経験をさせてもらいました。

 その後はサスペンション等の専門書や、金属材料、物理、宇宙科学など興味を持った本を読んでいます。しばらく前は経済に関心が向いた流れでネットやテレビで見かけた西部邁さんに衝撃を受け、西部スクールと呼ばれる方々(主に中野剛志さん、柴山桂太さん、施光恒さん、佐伯啓思さん、藤井聡さん、直接は関係ありませんが三橋貴明さん)などをかなり読み込みました。理解が難しい物も多く、読み進めるのには苦労しますが、それらを読む時間は非常に有益だと思います。特に伊藤貫さんからは私の好きなイタリアを含む、ヨーロッパのマルチポラー(多極化)と、冷戦後のアメリカによるユニポラー(一極化)の解説や思想に関しての解説など、30代を形作る重要な指標を得ました。

 最近は四輪車を分析する中で、35GTRの開発で有名な水野和敏さんの著作を多数読んでいます。ブランディングにも面白みを見出し、BMWとマツダの比較からレクサス、メルセデスの動き方も本を読む中でわかることがあり、ホームページやCMを見てはターゲットや演出を分析し、それを楽しく感じます。

 商業デザイナーでは奥山清行さんの動画や書物はなるべく読むように心がけています。将棋が全く打てないにも関わらず羽生善治さん、森内俊之さんらに代表される棋士の書かれた本も好きです。

 ごく最近はビジネス書ばかり読んでいたため、久しぶりに自然科学を学ぼうと数冊の本を買いました。これらは、連休前に溜まった作業を何とか形にして、じっくりと読み解きたいと考えています。

 

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