バイクや車に求められる要素とは

 本日は、CB1300SBとドカティのパニガーレに乗るお客様がお越しくださいました。

 その方と今後、当社が進むべきコンセプト(概念、観念)とテーマ(題材)を話し合い、とても重要な言葉をいただけました。これまでのバイク業界にはなかった新しい価値観を提示・提供してゆきたいと考えておりましたが、核となる言葉が思い浮かばずに、思い悩んでいたところへお客様と話し合う事で、簡単な言葉の中に答えを見出せました。お客様自身も意識されたわけではないのでしょうが、受け取った私には非常に重要なキーワードがポンっと出てきました。今はまだその「キーワード」は公表できませんが、夏頃にはあきらかにするつもりです。

 なぜそのキーワードが重要になるのかと言えば、私が考えている「バイクや車に求められる要素」を端的に表現する必要があるからです。私は単に移動するだけで喜びを見出せます。運転も面白いし景色の変化も楽しい。着いた先の町並みや風景も同様です。しかし運転そのものに、より価値や重きを置いています。ハンドル操作、アクセル0.1mmの変化に追従するエンジン、路面のうねり・凹凸を滑らかに通り過ぎる車体を含めたサスペンション。握った(踏んだ)分だけフロントが沈み込む(決して止まるだけではない)ブレーキ。それらの感触を感じ取りながら、生きている実感を強く得られる充実した濃密な時間を過ごせるのが、私の考える上質な車両です。テーマとして取り上げた「バイクや車に求められる要素」とは、私にとっては前述の要素を備えた「上質な車両」という事になります。

 このコンセプトをわかりやすい言葉で表現し、皆様の理解を容易にするキーワードを得られたのは、正に僥倖と呼ぶべき瞬間でした。新しくなるホームページは皆様の理解とともに受け入れてもらえるよう、丁寧に創り込んで行くつもりです。

 

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