新型・刀のサスペンション基本設定の方向性

 最近の流行に沿った乗り味

 車体姿勢、サスペンションの作りなどここ数年の流行に乗った感じです。つまりフロントが低く、リアが高い。コーナー入り口で車体前側が(頭と呼びます)重い感触ながらも内側へグイッと入り込む。リアはポンポンと跳ねやすく、希薄な接地感しか得られない。と言ったところです。

 フロントフォークを分解し、わかりましたが、フォークスプリングは漸進性のある複合定数でした。それほど柔らかい訳ではありませんが、イニシャル量とトップアウトスプリング(今後、機会があれば解説した動画を作るつもりです)の帳尻がフォークの動きを小さくし、リアは特に悪さをしていませんが、車高が少し高い様に思います。が、致命的なのはフロントの低さです。

 減衰特性を司どるシムの組み方は一般的

 リアショックはオーリンズで作り直す為に、内部までは覗いていませんので、ここでは論じません。
 反して、フロントフォークは減衰を発生させるカートリッジまで完全分解しO/Hを行いつつも、少々減衰の効き方も変えてみました。純正シム組はよくある普通の配列です。乗り心地を優先したい意図はみて取れますが、しかし逆に悪化させるというのが私の判断です。

 という訳で硬い・柔らかいではなくて、どこで・どれだけ減衰を発生させるのか?を要点とし変更を行っています。

 明日にはリアショックを完成させるつもりなので、週末に試乗を行いたいと思います。

 

 

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