SHOWA【BFF】のオイル漏れ原因を追求
オイル漏れの保証対象の品が届き、原因を追求しました。
先ずは傷み具合を確認します。
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かなり削れており、10万Km走ったのかと思うような傷み具合です。
![](https://sgfacendo.com/wpmain/wp-content/uploads/2023/06/DSC02388-1024x683.jpg)
よく見るとストロークの切り返し部分で細かいキズを確認、明らかに通常仕様の摩耗ではないと分かります。
![](https://sgfacendo.com/wpmain/wp-content/uploads/2023/06/DSC02391-1024x683.jpg)
ならばインナーかアウターに曲があるのかと確認したところ、一般的な許容範囲内でした。
![](https://sgfacendo.com/wpmain/wp-content/uploads/2023/06/DSC02393-1024x683.jpg)
スライドメタルのあたりも特殊ではありません。
![](https://sgfacendo.com/wpmain/wp-content/uploads/2023/06/DSC02399-1024x683.jpg)
![](https://sgfacendo.com/wpmain/wp-content/uploads/2023/06/DSC02396-1024x683.jpg)
![](https://sgfacendo.com/wpmain/wp-content/uploads/2023/06/DSC02397-1024x683.jpg)
![](https://sgfacendo.com/wpmain/wp-content/uploads/2023/06/DSC02398-1024x683.jpg)
ボアゲージを用いて、メタルの内壁で真円度がどの程度か測定しましたが、1/100mmであり問題にはなりません。
そこでメタルを外して確認します。そうすると不思議なカスが出て来ました。
![](https://sgfacendo.com/wpmain/wp-content/uploads/2023/06/DSC02402-1024x683.jpg)
![](https://sgfacendo.com/wpmain/wp-content/uploads/2023/06/DSC02403-1024x683.jpg)
どうやらこれが原因だったようです。走行中に入り込んだ後もないため、前回O/H時に取り切れなかった汚れカスだと思います。
ですが作業中にこの様なカスが入り込む余地はなく、フォーク内部で生成されたのかは疑問が残ります。今後はこれが原因でオイル漏れが発生しないように、洗浄の手法と手順を改めます。
今回は当社負担による再メッキと組み直しでお客様の理解を得られました。
初めて起きた問題ですが、最近はオイル漏れが起きていなかったので慢心していたのかも知れません。気を引き締め手順や道具などを注意しながら作業を進めるように心がけます。