VFR800のローダウン

 一昨年にも依頼がありローダウンを行ったVFR800ですが、その顛末を話した動画やブログを御覧になった方から新たに依頼をいただきました。

 前回で手順等は把握していましたが、2回目となるために、より精度を上げるべくスプリングの選定や組み方を吟味しています。

白いプラスティックカラーが車高調整の部品。

 前後共に乗車じで50mm弱、シート高を落とすのを目標にしています。そのため前後ショックだけでなく、シートにも手を加えました。

両脇を絞り込み、足を極力まっすぐに出来るよう、加工。

 シートは高さを落とすと悪癖が大きく顔をのぞかせます。そのため私はシートを下げることは極力避けるようにするのですが、そうなると残る手段は幅を落として足をまっすぐに落とせるようにするしか手は残されていません。

大きく絞り込んだシート。

 シートで高さを落とすと、吸収材が薄くなるので乗り心地は悪化します。しかし幅を狭めても同様に面積が小さくなり面圧が高まるため、同じく乗り心地は悪化する事になります。

 ですが経験則では厚みを落とすよりも幅を狭めたほうが、乗り心地の悪化はかなり少なく済みます。

 またリアショックはただ短くするだけでなく、衝撃吸収能力を落とさないように計算を行い、バネを選びます。バネを変更出来るのを良いことに、ローダウンでは悪化することが多い乗り心地を、むしろ純正よりも良くするため吟味します。

 このあたりはある程度まで数字で判断できるため、自分の中でガイドラインを設け良い部分を探しています。これに関してはもう少しデータを集め社内で平準化を行いたいと考えています。

 まだフロントフォークの改造も残っていますので、それが終わり次第、当ブログで紹介致します。

完成したダンパ。この後でバネを組み付けます。

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