Z900RSの前後ショックを調べる【リアショック・バネ】編
Z900RSのリアショックを精緻にデータ収集しています。
今回は主にバネの情報を開示します。
細かく観察すると、上の写真から読み解けるように二段バネだとわかります。巻の両端が開いており、これが密着する前と後で、定数に変化が起こります。
上のシートは1mm毎の定数を抽出した数字です。測定誤差もありますが、8Kから始まり9.5K~10.5Kに収まっているのがわかるでしょう。一番下の4マス空いているのは、変化がなくなったため飛ばして測定を行ったからです。
圧縮量が13mmを超えた辺から数字が落ち着き、ほぼシングルレートへ移行するようです。
私自身が試乗し調整した限りにおいては、スプリングセット長は200.6mmでイニシャル量は4.4mm、反力は40Kを超える位が良い姿勢だと感じます。
やはり二輪車を扱う上ではリア周りの姿勢がかなり支配的なようで、イニシャル調整はとても重要であり、今回は他の調整箇所を変更してもしっくりこなかったのですが、リアのプリロードを合わせ込んで大きな変化を体感し、最後はかなり気持ち良い操舵性を得るに至りました。
という訳で、バネに関する報告でした。
来週はリアのダンパ本体をO/Hしつつ寸法等を拾ってゆきます。フロントフォークも同時に進めデータを蓄積しますので、動画とブログで報告します。