シングルディスク車両のフロントフォーク傷み具合

 フロントのブレーキがシングルディスクの場合、当然ながら左右のフロントフォークに掛かる力は均等ではありません。

 今回の記事ではその力の掛り方の違いで、内部の摩耗がどれくらい違うのかを紹介します。

ブレーキ側のメタル。

 上の写真を観れば変わるように、表面の摩擦材がなくなり地金が露出しています。これはブレーキ側のインナーチューブ先端にある部品です。

こちらはブレーキのない方。

 こちらはブレーキディスクが無い方のフロントフォークの部品です。やや減っている(地金の黄色っぽいのが見えるが)ものの、一枚目とはかなり違うのは瞭然です。

 写真にはありませんが、アウターチューブ内壁の摩耗具合も大幅に違っておりました。

 GSX250Rはアウターチューブが2.4万円ほど、インナーは2万円弱のためアウターチューブを保護するほうが金銭的に有利です。

 金銭面でも性能面でも、O/Hの頻度を上げたほうが長期的に有利です。具体的には1万Km程度でオイル交換を行い、2万KmでO/Hを実施する。
 ご自分である程度整備できる方は、オイル交換は難しく無いと思います。オイルを新しくすると油膜切れが起こりづらくなるため、部品の摩耗が軽減します。そしてO/Hで部品交換を行えば金額の高いアウターやインナーの交換を防げます。

 写真のGSX250Rは自社のテスト車両として主にサーキットを走行し、従業員の研修として各種の整備を行っています。

 また、改造や整備で面白い発見がありましたらブログの記事にしますので、お待ち下さい。

 

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