GSX250の整備を進めています。

サーキット専用車両になっている当社所有のGSX250Rですが、更なる整備を進めています。今回の整備作業は新入社員の角田の技術水準を高めるための研修としての役割も担っています。

購入に至る経緯
車両を仕入れた経緯は、従業員の小野寺がTwitterで知り合った方が不要になった車両を、会社で購入しました。当初は代車として購入しましたが一度サーキットを走ると楽しくなり、そのまま練習用の車両として使っています。

整備を進める前に現況確認
お客様が所有していた時に、当社でチェーンやハブダンパなどの基本的な整備は行ってありました。リアショックもその段階でFGへ交換してあります。

今回はエンジン本体以外は全てに手を入れるため、まずは外装を剥がしながら確認を進めます。

主な作業箇所
ステムシャフト、スウィングアームピボット等のベアリング部分のグリスアップ。
スパークプラグの交換、エアクリーナエレメントのを外す、フロントフォークオイルの交換、イニシャルアジャスタの追加、リアショック(FG)のリザーブタンクの追加が主な点です。

状態
雨天走行が重なったこともあり、かなり泥などで汚れていました。まずはそれらの清掃から始めました。カウルを外し各部の清掃を行うだけで4時間を費やしました。

エアクリーナエレメント
しばらく交換していなかったようで、やや汚れていました。とりあえずサーキット走行に限定しているため、エレメントを外すことにして、どれほど違いが現れるのかを確認します。

エレメントは純正品やデイトナの高効率もあるようですが、一先ずフィルタなしを試し、その後で純正や社外品を試して違いを確認します。

スパークプラグ
サーキットを長時間走っていたおかげか、黒ずみ等はありませんでした。ですが少しの無駄も省いて状態を良くしたいと考え、イリジウムプラグへと交換しています。

熱価は純正のままで問題なさそうなので、とりあえずそのままにしました。今後季節要因で交換することも視野に入れておきます。

イニシャルアジャスタ
POSHの品を選びました。入手の容易さと価格を考えての選択です。
現物が届き確認しましたが、アジャスターの調整幅がマイナス方向にも振れるのが良い点です。実測ではマイナス3mmが可能です。取り付けにはなんの問題もなく初心者の方でもフロントフォークを外せればそれほど難しい作業ではないはずです。スプリングを抜かないでカラーとトップキャップだけならば、オイルも漏れないため、直ぐに終わるはずです。

フォークオイルは当社が長年使っているHirokoの#10です。サーキットを走ると番手を上げるのが常套手段ですが、フォークが沈んでから戻るのが遅くなると、フロントタイアに荷重が残ってしまい加速に移りづらいため、純正番手のままにしておきました。

フォークスプリング
サーキットを走る事を求められる車両ではないため、専用品は見当たりませんでした。当社では価格を抑えるために他社主流用で気ないかを検討しています。寸法を測定し目星がついたので近日発注予定です。

自社製で作る可能性も考えています。

タイア交換
今回も在庫が残っていたダンロップのTT900を選択しました。
F110/80-17M/C 57H
R140/70-17M/C 57H

TT900は廃盤になったので、入手が困難になります。後継タイアを選ぶのが良いでしょう。そろそろ発売開始され入手できるようになるので、次はそちらを選ぶつもりです。

おまけ

購入した安価なバックステップはなんら問題なく機能しました。ネジの緩みや部品の脱落等もなく、無事に走り通せたので良いテストが行えました。

リアブレーキマスターシリンダーの取り付けで芯が出づらいので、その部分はやはり安価な品だと感じますが、価格なりなのである程度は納得ずくです。