トルストイと西部邁

 トルストイの「人生論」を読んでいたところ、興味深い部分がありました。要約すると「物事には順序があり、それを間違えるといくら探求を続けても、価値の無いものしか生まれない」と私は読み取りました。

 評論家の西部邁氏は「スペシャリストになると物事を見誤る」と常々おっしゃっています。

 二つの発言をバイクに置き換えるならば「ダンパー屋はサスペンションにばかり注目・注力するあまり、車全般のパッケージングを無視してしまう傾向がある」と感じました。二輪車は人が操る物ですから、乗り手のためになる車体を実現するためにエンジン、タイア、サスを調整する必要があり、その使い方は千差万別で、ツーリング、街乗り、サーキットなど全ての要件を加味した上で判断しなければいけません。

 そのためにも皆様のご要望を聞かせてください。