勝利までの距離
先日の筑波選手権は、大いに考える切っ掛けとなりました。
担当したNSF250Rは埜口君がポールポジションを獲得し、優勝争いをしていたのに結果は二位でした。内容は素晴らしかったし、今年から乗り始めた車にやっと順応できるようになったレベルですから、満足しても良い結果のはずですが、やはりレースを戦うならば優勝が欲しいのも事実です。
決勝前に監督と立ち話で「目の前の勝利を望むなら、もう少し違うセットもあります。」と言ったところ、監督は「一歩づつじゃないですか(少しづつ前に進みましょう)」と返されました。
セットアップもそうですが、途中を省けば結果は得られても、内容が残らない場合もあります。先日のレースも最終周の一コーナーで前に出る挑戦をし、結果は二位でしたが、ライダーにもチームにも大きな成果をもたらしたと思います。
優勝だけがレースではないし、チャンピオンを獲得できなくても人生は続くので、人を育てる意味を少しづつ考え始めた今日この頃です。と言いながらチームとライダーに、こちらが育てて頂いているのだと感じています。
写真と内容は関係ありません。