ロッド、インナーチューブのコーティング

 それほど強く推奨しているわけではありませんが、当社でもリアショックのロッド、フロントフォークのインナーチューブをコーティングする依頼を受けています。

 強く推奨していない理由は単純で、ここにお金をつぎ込むのであれば、他に終わらせるべき作業があるからです。

 例えば前後ショックO/Hの依頼でもタイアが大幅に減っているとか、エンジンオイルがどうも交換していないように感じる(ギアの入り方などで推察可能)など、基本となる部分をおろそかにしては、サスペンションのO/Hが無意味だからです。

 逆に推奨する時はどのような状況なのか?それはより性能を高めたい欲求のある方です。必要な整備は全て終わらせて、後はサスペンションの性能を高めるだけになった状況です。

 例えば数年前にNSF250Rのインナーチューブにコーティングを行いましたが、それは全ての整備が十分に行われており、さらにNGK杯で優勝するための準備でした。

 結果としてそのフロントフォークはお蔵入りになったのですが、手押しの段階でも非コーティングと比較して明らかな動きの良さを体感できました。

ハーレーのスポーツスターのインナーチューブもコーティング。
こちらはリアロッドにコーティングを施しました。

 インナーチューブのコーティングはとても高額になります。昨今の原材料の値上がりに加え、それらは殆ど海外輸入されている事情から、再メッキとコーティングも令和4年11月から値上がりを予定しています。

 正立フォーク二本で9万円~、倒立フォークなればブラケット脱着が必須となるため12万円~となります。

コーティングの代表といえば、やはりオーリンズでしょうか。

 リアロッドはO/Hと同時であれば2.4万円~が基本価格になる予定です。

 どうしても自分のサスペンションを良くしたいと考える方は、一度相談して下さい

その他、疑問があれば問い合わせ下さい。

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