コニーなどの複筒式ダンパーについて
コニーに限りませんが、現代では安価なダンパーや、四輪車の純正ダンパーに多く採用される複筒型のダンパーは、シリンダー底部に圧減衰のピストンを持ち、ロッドの先端に伸び減衰を備えています。
ドリームカップで賑わうCBR250Rも同様の複筒式リアダンパーですが、これを改造してオーバーホールを出来るようにした自分の車両があります。そのダンパーのシム組みを変更してサーキットを走行しましたが、純正に比べ特化したその性能は、サーキットで安定した走りを楽しめました。
大雑把に言えば、カートリッジタイプのフロントフォークのばねを外部に移動した形です。コニーなどはその減衰力発生ユニットが調整可能になっているので、オーバーホールやオイル交換時に、ボルトの締め付け具合で減衰力を調整可能です。
マルゾッキのツインショックも基本は複筒式なのですが、リザーブタンクを持ち、オイルと気体を分離して性能の安定化を図っています。ですが、リザーブタンクがあっても、減衰力を発生させる構造は変わらないので、大本の性能は複筒型の域を出ません。
TTxやFFXで用いられる複筒式は、また違った構造なので、別に考えてください。
写真はコニーです。