KWのダンパーにおける、トラブル事例の報告

KWダンパーのメンテナンス記録

今回は、ドイツのKW製ダンパーのメンテナンスを行いました。お客様から「減衰が効かない」という訴えがあり、早速分解を実施。調査したところ、ピストンを抑えるナットが緩み、オイル通路が不完全な状態であることが判明しました。これにより、オイルの流れが正常に制御されず、減衰力が発揮できなかったのです。

全4本の分解・確認作業

念のため、4本全てのダンパーを分解し、内部を詳しく確認しました。消耗品は交換し、ナットの締め直しを含めた組み立てを行いました。幸い、オイル漏れは発生していなかったため、シールは再利用できました。

正規取扱店ではない中での対応

弊社はKWの正規取扱店ではありません。そのため、シールなどの交換ができない部品も存在しますが、お客様がこのダンパーを使用できなくなることを避けるため、可能な限り対応しました。シールや部品の作り替えを行い、オーバーホール対応もできますが、価格が高くなるため、お客様には事前にご相談いただくことを推奨しています。

今回の作業内容とアドバイス

今回の事例を参考に、ダンパーに問題が発生した際には、緩んでいる部品やオイル通路の確認が重要です。特に減衰の不具合は内部のナットやピストンに問題がある可能性が高いです。今後、KWダンパーに限らず他のメーカーのダンパーで同様の問題が発生した場合の参考になれば幸いです。

弊社の対応車種

弊社では、フェラーリやランボルギーニのダンパーを中心にQuantamなどの一部四輪車用ダンパーのオーバーホールも行っております。困った際は、ぜひご相談ください。

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