Dトラッカー、ハヤブサのリアサスペンション

 カワサキのDトラッカーと、スズキのハヤブサのサスペンションにはKYBのダンパーが用いられています。

 両者に特別な共通点はありませんが、今回は二本とも自社製ロッドのSGSAを使いました。それに伴い初めてこの構造のロッドを分解したので、また一つラインナップが増えました。

 減衰調整を担うロッドのシール材はOリングですが、樹脂のバックアップリングと真鍮の座金を取り外し、それはそのまま再利用で価格を抑えます。調整部の要である環状隙間部分には特別な構造はなく、ニードルジェットの抑えはねじではなく、圧入で抑えてあります。

 SGSAに関しても100分台で仕上げてあり、抜け止めの措置も施してあります。純正ダンパー改造を依頼された場合は、ジェットニードルとニードルジェットを改造して、調整による変化量を変えて遊ぶと面白そうです。ここの形状でダンパーの作動がどれほど変わるのか、興味深い題材です。きっと大手メーカーは研究済なのでしょうが、うらやましく思います。

 

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